2015/11/26

2015年 "ベスト女性ボーカルバンド&ガールズバンド" TOP 10!


今年も素晴らしい女性アーティスト達に出会えた。数年前から女性の持つエナジーに注目してきたけど、今年ジワジワと良いエナジーを持ったバンドが出てきた。個人的に今年出会えた素晴らしい女性アーティストと、女性ボーカリストを率いるバンドを10個ピックアップし、まとめてみた。来年、彼女らの活躍に注目しておいてほしい。


Sheer Mag (フィラデルフィア/アメリカ)
2014年に結成された女性ボーカル、ナンシー率いる70年代直系ロックバンド、Sheer Mag。今年リリースされた2枚の7inchは、パンク/ハードコアシーンからの評価が高かった。彼らから溢れてくる70年代ロックカルチャー、根底にあるDIYスピリットのミックスがとてもクール。


G.L.O.S.S (オリンピア)
個人が抱える様々な問題について真っ向から向き合い、ポジティブなメッセージを持ってして、それを誰かと共感しながら叫び狂うのが現代のパンクだとしたら、G.L.O.S.S以上にそれを体現できているバンドはほとんど知らない。"LIVING OUTSIDE SOCIETY SHIT!"と叫ぶ女装した男性はトランスジェンダー。女性はもちろん、多くのマイノリティな人たちが彼女らに共感し、シンガロングするライブ映像は清々しさすらある。"G.L.O.S.S"とは、"GIRLS LIVING OUTSIDE SOCIETY SHIT"の略。孤独に苦しむすべてのトランスジェンダーにとっての代弁者として、彼らが求められる力の強さは大きい。今年は7inchのリリースのみ、(デモ音源の7inch化のみ)、来年フルレングスで爆発するだろう。


Bad Cop,Bad Cop (カリフォルニア)
Fat Wreck Chords大注目のパワーポップ/パンクロック、Bad Cop,Bad Copのニューアルバム、"Not Sorry"が大名盤だった。MASKED INTRUDERの活躍など、パワーポップ/パンクロックがパンクシーンのトレンドになりつつある中、彼女たちはその勢いを更に加速させてくれる存在といえる。全メンバーが女性、それも元気たっぷりなパンクス。ツアーも絶好調、そのまま日本にも来て欲しい!


The Internet (アメリカ)
Odd Futureクルーとしても知られるSid The Kid率いるトリップポップ/R&Bユニット。今年リリースの新作"Ego Death"はチルアウトとしても良く聴いたし、Odd Future関係の作品入門として良い名盤だと思う。


Conquer Divide (アメリカ/イギリス混合)
Artery Recordings所属の6人組ポストハードコア、Conquer Divideが今年リリースしたアルバム、"Conquer Divide"は、女性にしか奏でることのできない繊細かつ、クオリティの高い作品でとても良かった。男性には出せない音があるし、それを意図的に武器としていないにしても、このバンドのサウンドには女性らしさがある。IN THIS MOMENTをフューチャーした楽曲など、メタルコアシーン以外のところへもしっかりアプローチを図っていることから、僕らが想像している以上に、彼女らはビッグバンドへと成長していくだろう。


eimie (東京)
ex.Go Retroのフロントマン、Amyによるプロジェクトとして今年大きな活躍をみせたのはeimie。RNR TOURSへの出演で知っている人も多いと思う。現行ユーロのインディ/エレクトロポップシーンをそのまま東京でやっているのは、eimieの他に数えるほど。チルウェーヴ、ヴェイパーウェーヴの香りも時折感じるくらい、彼女らの音楽のルーツは深いものがある。また、パンクシーンとの繋がりがあるのも、好感がもてる。素直じゃないのが良い。


FUCK THE FACTS (カナダ)
"真実なんか糞食らえ"とバンド名に冠したカナディアン・グラインドコア重鎮、FUCK THE FACTSの新譜"Desire Will Rot"が狂気に満ちていて、グラインドコア総合評価でもトップに位置付けたい程、良かった。エッヂの効いたカオティックな展開と、真実に中指を立て続けながらの活動を通して培ったセンスフルな狂気が、クール。本国カナダでは、The Black Dhalia MurderやEXHUMEDらとツアーをするなど、その知名度は確立されたものがあるし、ここ日本にも根強いファンがいるだろう。最高のアルバムを持って、来日してほしい。


Adventures (ピッツバーグ)
Code Orangeでの活躍で知られるReba他、数名のメンバーが在籍するインディロック/エモバンドがAdventuresだ。Run For Cover 所属であることから、Tigers JawやBasement、Citizenといったバンドのファンからの評価が高い。儚くも力強い絶妙なバランス感覚をもったRebaのボーカルは、カリスマ性抜群。病的な退廃感もウィードみたいな気持ちよさがあって最高です。


The Do (パリ)
フランス・パリ出身の男女デュオ、The Doのニューアルバム、"Shake Shook Shaken"はApple Musicでも大々的にピックアップされ、その人気、実力ともに世界で認められる存在を確立した。近年のトレンディーなメロディーラインが頭の中をループする心地よさと、派手さのない地味なヴィジュアルも逆に良い。ツアー中、丸一日爆音にまみれた耳を癒してくれるアルバムだった。ライブもとっても楽しそう。



FKA twigs (イギリス)
昨年は彼女の活躍に皆が虜になった。ジャマイカとスペインのハーフである彼女の端正なルックスと、ダークでひねくれたなヴィジュアルは現代ポップのアイコンとも言える。トリップポップ、R&B、チルアウト、エクスペリメンタルすべてを飲み込んだ圧倒的オリジナリティサウンドは圧巻。ダンスもいいんだよね。


MOURN (バルセロナ)
スペイン出身の4人組ロックバンド。信じられないことに、15歳〜18歳のメンバーで構成された正真正銘のティーンバンド。もちろんシーンの注目も高く、DIIVらを輩出したCaptured Tracksとサイン。初期衝動ではあるものの、大人っぽい雰囲気で決してポップという言葉だけでは片付けられないサウンドは確かな"センス"であると言える。大人の女性になっていく心情を音楽として表現されていくであろう未来に、リスナーとして注目せざるを得ない。